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|ギフティの人

ウエアラブルカメラのスタートアップを起業したアントレプレナーが、ギフティに入社した理由

高瀬 昇太|事業本部

滋賀県出身。関西大学、後SUNY Cortland(NY州立大学)。2006年に日本国内のSierに入社し、以降6年間メガバンクのシステム開発・保守メンテ・IT統制などに従事。2012年にJohnson & JohnsonのIT本部に入社し、社内向けのBIシステムの構築、クロスカントリー・オフショアプロジェクトのマネジメントを担当。2012年から2014年にはBOND BBT MBA社会人大学院でMBAを取得。2015年に離職し、Blincamを創業、以降創業者CEOとして0から事業開発を行うとともに、資金調達や海外展開、製品開発などを行う。2019年5月よりギフティにジョイン。

「やらない後悔よりやる後悔」と起業に挑戦。 その経験を生かしてギフティで新規事業を形にしていきたい。


ライター 植本 絵美


Q1. ギフティに入社する前、ご自分で起業をされたと聞きました。起業に至った経緯を教えてください。

A1. 開発によった経歴を積んできたが、事業づくりに関わりたく起業を決意。

アメリカ留学から帰国後、SlerでSEとしてメガバンクの金融系システムのプロジェクトマネージメントなどを担当していたのですが、だんだんとプロジェクト範囲内の仕事ではなく、事業開発や経営についても興味を持つようになりました。

そこで、事業会社のIT部門であれば、事業をより近いところで知ることができるのではないか、またグローバル企業の仕事とはどういうものなのかにも興味があり、Johnson & Johnsonに転職しました。優秀な人がたくさんいましたし、M&Aによってその度、データを体系化していくのは大変な作業でしたが、その経験のおかげでプロジェクトマネージメントとしてのスキルを磨くことができたと思います。

BIに携わっていたので経営のKPIなど事業に対して触れる機会はありましたが、結局IT部門ですので、意思決定権があるわけでもない…。自分としては、より事業側に関わっていきたいと思っていたものの、これまでの経歴からいきなり事業側に転職することは難しく、もやもやしている日々が続いていました。ちょうどその頃、子どもが生まれたこともあって、「自分に自信を持って子どもに向き合えるのか」と自問自答した時期でもありました。「人生一度きりなので、やらない後悔より、やった後悔の方が良い」と思い、起業を決断しました。

Q2. どのような内容の事業をされていたのですか?

A2. 子どもの自然な姿を撮りたいと、ウエアラブルカメラを開発

とはいえ、まだ具体的な事業のアイディアがあったわけではないので、1〜2年は会社に勤めながら、スタートアップのイベントに出るなどして人脈をつくり、いろんな人の話を聞いて、自分は何をしたいかを考えました。ただ、トレンドに乗るとか、この分野なら儲かりそうだといった考えで始めても長く続かないなと思ったので、自分にとって長く続くことは何かなと。

よくよく考えたら、子どもに関することだと思ったんです。その頃、娘は2歳で、カメラを向けると、身構えたり変顔をしたり、不自然な表情になってしまい、自然な姿が撮れない。また、子どもの成長は早いので、1年前の姿をもう覚えていない。記憶はどんどん更新されてしまうので、その記憶がそのままアーカイブにできたら面白いなと。それで、子どもの自然な表情を撮れるウエアラブルカメラをつくろうと思い、少しずつ仲間を集めていきました。

起業してからは、製品開発や資金調達、事業計画から、海外への出展やピッチなど、これまで経験したことのないことにも挑戦しました。ハードウエアの開発・製造、写真アプリ(iOS, Android)・クラウド(Rails)の開発、DL(CNN)を使った画像解析プログラムの開発、python3/sklearnでデータ解析など、ありとあらゆることに取り組みましたね。

Q3. そんななか、なぜ会社を閉じることになったんですか?

A3. ハードウェアでは資金集めが特に大事だが、そこが難しかった。

結局、創業者の最初の仕事は資金集めです。資金がないと会社が回らなくなるので、とにかく必死にやりました。創業当初は夢にかけてくれる人も多いですが、ある程度時間が経つと、事業が回って実績を出さないといけない。特にハードウェアだと、商品開発をするだけでも莫大なお金が必要ですが、実績がないと投資は得られない。実績と資金と開発のサイクルを回すことは大変で、最終的には事業を閉じることになりました。たくさんの応援してくださった方やご迷惑をおかけした方もいたので、苦渋の決断ではありました。

起業して4年弱、大変でしたが挑戦して良かったです。自分で起業するととにかく何でもやるから、普通の転職ではできないような経験がたくさんできました。この経験のお陰で、「何事もやってやれないことはない」と思えるようになりました。

Q4. 次は、どのような会社で何に挑戦したいと思いましたか?

A4. グロースするフェーズを経験したく、ベンチャーを軸に会社を検討。

これまでの経験から、大手で新規事業開発的な動き方もできますし、起業ではシリーズAぐらいで辞めているので、その後グロースするフェーズをベンチャーで経験してみたいという思いもあり、どちらも検討していました。

大手だとリソースが豊富でインパクトのある事業をつくれる可能性はありますが、それにはやはり時間がかかってしまう。もうすぐ40歳というのもあり、今大手に転職したらそのまま大手で働く流れになるでしょうし、それだと面白くない。どうせやるなら面白いことをしたいと思い、ベンチャーを中心に会社を探していました。

Q5. ベンチャーのなかでもギフティに決めた理由は何ですか?

A5. 会社のユニークなポジショニングと、最後は直感。

会社のポジションがユニークだと思いました。そんなにテック寄りでもないですし、ビジョンとしてはC向けに文化をつくるというチャレンジングなことを目指しています。スタートアップだと、C向けからBにピボットする会社は珍しくありませんが、その後どっぷりとB向けになってしまい、初心を忘れているところも多い。ギフティも、C向けだけでは最初うまくいかず、B向けにピボットしたのは同じですが、B向けできちんと実績を出しつつも、C向けのサービスで実現したいビジョンをやり続けている姿に、大変共感しました。

自分たちが描く文化や世界を明確に定め振れることなく取り組んでいる会社は他にはありませんでした。面接は3回ほどで、特に3回目はじっくりと時間をかけて本当に小さい疑問でも丁寧に答えていただきましたし、最後はフィーリングを信じましたね。

Q6. ギフティではこれからどんな仕事に携わるのですか?

A6. いろんなフェーズの新規事業を拾って形にすることで、eギフトを文化にしていきたい

ギフティには、新規事業のタネがたくさんあります。たくさんのタネがある理由は大きく2つあり、1つ目はeギフトがそもそもモジュール的な特徴をもっていて、いろんな事業と組み合わせやすいこと。2つ目は、ギフティが「eギフトを文化にする」ということを目指していることです。マイナスをゼロにするのではなく、ゼロをプラスにしていくeギフトを文化にすることは、難易度がとても高い。今やっている法人向けの事業やC to Cのサービスだけだと時間がかかります。文化にしていくためには、日常のさまざまなシーンでeギフトに触れ合う時間と回数を増やしていくことが大事です。だからこそ、ギフティは社内のリソースを活用した新規事業はもちろん、さまざまな企業と協業する形での新規事業を生み出し、常にPOCを回しています。

最近では、ゲーム会社が本業とまったく関係ない事業を立ち上げるなど、軸のない新規事業を展開することを多く見ますが、ギフティはその軸がぶれない形で展開をしているのが良いですよね。

いろんなフェーズの新規事業があるので、丁寧に拾って形にし、事業開発の役に立ちたいと思っています。